『一般歯科』とは...
一般歯科とは、歯や口腔内の健康を維持するための基本的な治療や予防を行う分野です。 具体的には、むし歯の治療、歯周病の治療、歯のクリーニング、フッ素塗布、シーラント、歯の詰め物や被せ物の作成などが含まれます。 また、定期的な検診や口腔衛生指導も一般歯科の重要な役割です。 これらの治療や予防を通じて、口腔内の健康を保ち、むし歯や歯周病の進行を防ぐことが目的です。

むし歯の進行段階
初期むし歯 CO(シーオー)/歯に穴が開いてない状態
初期むし歯 COとは、むし歯が進行する前の初期段階のことを指します。 この段階では、歯の表面にあるエナメル質が酸によって溶け始め、白く濁った部分が見られることがあります。 まだ穴が開いていないため、適切なケアを行うことで再石灰化が可能です。 痛みが無く自覚症状が少ないため見逃されやすいので、定期的な歯科検診を受けることが推奨されます。
初期むし歯 C1/歯に穴が開いた状態
初期むし歯(C1)とは、むし歯の初期段階を指し、エナメル質が酸によって溶け始めます。 C1のむし歯は比較的軽度で痛みもほぼ無く適切なケアを行うことで、再石灰化が可能です。 またエナメル質に小さな穴や欠損が見られることが多く、これを適切に治療することでむし歯の進行を防ぐことが可能です。
中期むし歯 C2
中期むし歯(C2)とは、むし歯がエナメル質を超えて象牙質に達した状態を指します。 この段階では、むし歯が進行しているため、冷たいものや甘いものを摂取した際に痛みを感じることがあります。 C2のむし歯はエナメル質の下にある象牙質が侵されているため、早期の治療が必要です。
深いむし歯 C3
深いむし歯(C3)とは、むし歯が象牙質を超えて歯髄(神経)に達した状態を指します。 この段階では強い痛みや歯の過敏症状が現れることが多く、放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性があります。 深いむし歯の治療は複雑で時間がかかるため、早期発見と予防が重要です。
末期むし歯 C4
末期のむし歯(C4)は、むし歯が歯髄(神経)を超えて歯根にまで達した状態を指します。 この段階では激しい痛みや腫れ、膿が出ることがあり、歯の保存が難しくなることが多いです。 C4のむし歯は、歯髄が完全に感染し、歯根周囲の組織にも影響を及ぼすため、早急な治療が必要です。 また、感染が広範囲に及んでいる場合や歯の構造が著しく損なわれている場合は抜歯が必要になることもあります。
最終期
歯の状態の最終期とは、むし歯が非常に進行し、歯髄(神経)や歯根にまで達した状態をさし、この段階では歯の保存が難しく、激しい痛みや腫れ、膿が出ることがあり、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。 治療方法としては抜歯が必要になることが多く、抜歯後はインプラントやブリッジ、義歯などで欠損を補う治療が行われます。

治療の種類
歯内療法(根管治療)
歯の根管治療とは、むし歯や感染によって歯の神経(歯髄)が侵された場合に行う治療です。 レントゲン等で歯髄の状態を確認し、麻酔を施して痛みを感じないようにします。 次に、感染した歯髄を取り除き、根管内を清掃し消毒します。 その後、根管に充填材を詰めて密閉し、最後に歯の上部を修復してクラウンなどで補強します。 この治療により感染を取り除き、歯を保存することができます。
入れ歯(義歯)
義歯とは、失った歯を補うために使用される人口の歯のことです。 義歯には、部分義歯と総義歯の2種類あります。 義歯は見た目を改善するだけでなく、噛む機能や話す機能を回復するためにも重要です。 現代の義歯は、自然な見た目と快適な装着感を追求しており、患者様の生活の質を向上させることができます。
歯周病治療
歯周病治療とは、歯茎や歯を支える骨が細菌感染によって炎症を起こす病気を治療することです。 初期段階では適切な治療により、歯茎の炎症を抑え、歯周ポケットを浅くします。 進行した歯周病の場合、外科的な治療が必要になることがあります。 治療後は定期的なメンテナンスと適切な口腔ケアが重要です。 これにより、再発を防ぎ、歯と歯茎の健康を維持することができます。
歯科予防
歯科予防とは、むし歯や歯周病などの口腔内の病気を未然に防ぐための取組です。 定期的な歯科検診を受けることで早期に問題を発見し、適切な処置を行います。 正しい歯磨き方法を学び、毎日の口腔ケアを徹底することも重要です。








































