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歯周病は早期発見

『歯周病』とは...
歯周病とは、歯と歯ぐきの間に細菌が侵入し、炎症を引き起こす病気です。 進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることもあります。 歯周病の主な原因は歯垢に含まれる細菌です。 歯磨きが不十分だと歯垢が歯と歯ぐきの間に溜まり、炎症を引き起こします。 さらに、喫煙や糖尿病などの生活習慣や疾患も歯周病のリスクを高めます。 
初期段階では痛みがほとんどなく、気付きにくいですが、歯ぐきの赤みや腫れ、歯磨き時の出血、口臭の悪化、歯がぐらつく、歯ぐきが下がり歯が長く見えるなどの症状が現れることがあります。 


歯周病の症状とサイン

歯周病の早期段階で見られる主な症状

■ 歯ぐきの腫れや赤み/炎症が起きると、歯ぐきが通常のピンク色から赤っぽく変化します。

■ 歯ブラシでの出血
/歯磨き時に歯ぐきからの出血が頻繁にある。

■ 口臭の増加
/歯周病菌が原因で口臭が強くなる傾向があります。

■ 歯ぐきのかゆみや違和感
/歯ぐきがむずむずしたり、軽い腫れを感じることがあります。

セルフチェックしてみましょう!

上記の症状があるようであれば、迷わず歯科医院で診察してもらいましょう! 
早めの診察で歯周病の進行を食い止め、健康な口腔環境を保ちましょう。 お口の健康は、あなたの全身の健康にもつながります。




むし歯と歯周病はどう違うの?

歯周病とむし歯の主な違い

■ 症状が起きる場所
・むし歯は「歯そのもの」を侵食します。酸や細菌が歯の表面を溶かして内部に進行します。
・歯周病は「歯ぐきや骨」に影響を与え、歯を支える組織がダメージを受けます。

■ 原因菌の違い
・虫歯は主に「ミュータンス菌」によって引き起こされます。
・歯周病は複数の細菌が原因となりますが、主にプラーク内に潜む嫌気性細菌(グラム陰性嫌気性菌)が関与します。

■ 進行と症状
・虫歯は痛みを伴うことが多く、冷たいものや甘いものがしみる症状が出ることがあります。
・歯周病は初期段階では痛みが少ないため気づきにくいですが、口臭や歯ぐきの腫れ、出血が見られます。

■ 治療方法の違い
・虫歯は削って詰め物や被せ物で修復します。
・歯周病は歯石除去や歯周ポケットの洗浄、必要に応じて手術を行います。

どちらも予防が大切で、正しいブラッシングや定期的な歯科検診が効果的です!




歯周病の進行

歯周病の進行とは?

歯周病は、口腔内に生息する細菌が引き起こす慢性的な炎症性疾患です。 歯と歯茎の間にある「歯周ポケット」に細菌が侵入・増殖し、時間とともに組織を破壊していきます。 その進行は段階的で、適切なケアや治療がない場合、次第に悪化していきます。

■ 初期段階/歯肉炎
この段階では、歯茎が炎症を起こし、赤みや腫れ、歯磨き時の出血が見られます。 主な原因としては歯垢(プラーク)の蓄積により引き起こされます。

■ 中期段階/歯周炎
歯茎の炎症が進み、歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ破壊され始めます。 歯茎の後退や歯周ポケットの深さが目立つようになります。
症状としては、口臭の悪化、歯のぐらつきが感じられる場合もあります。 この段階では骨の損失が起こるため、回復には専門的な治療が必要になります。

■ 末期段階/重度の歯周炎
歯槽骨が大幅に失われ、歯がしっかりと支えられなくなります。 結果、歯の脱落や抜歯が必要になる場合もあります。 また、歯だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります(例:心疾患や糖尿病との関連)。

歯周病は「沈黙の病」とも呼ばれ、自覚症状が出にくいですが、進行すると大きな影響を及ぼします。 早めの予防が健康な口腔環境を保つ鍵となります。




歯周病の治療方法

歯周病の進行度に応じて治療方法も変わります

歯周病の治療は、進行度に応じて異なります。 いかに各段階の治療方法について説明します。

■ 初期段階(歯肉炎)
この段階では、歯垢(プラーク)や歯石の除去が主な治療となります。

  スケーリング/歯科医や歯科衛生士が、歯と歯茎の表面から歯垢や歯石を除去します。

  日々のセルフケア/正しい歯磨き方法を指導し、自宅でのケアを徹底してもらいます。

適切な治療とケアによって、この段階の歯周病は完全に治癒する可能性があります。

■ 中期段階(軽度から中度の歯周炎)
歯周ポケットが深くなり、歯周組織にダメージが進む場合には、より専門的な治療が必要です。

 
 ルートプレーニング/歯の根の表面を滑らかにし、細菌の付着を防ぎます。

 
 抗菌療法/必要に応じて、抗生物質を使用して細菌の感染を抑制します。

 
 
セルフケア強化/定期検診とクリーニングの頻度を高め、患者自身のケアも強調します。

■ 末期段階(重度の歯周炎)
歯を支える骨や組織が大きく損失する場合、以下のような外科的な治療が検討されます。

 
 フラップ手術/歯茎を一部切開し、深い部分の歯石や感染部位を直接除去します。

 
 骨移植/失われた歯槽骨を再生するために、骨移植を行うことがあります。

 
 歯の抜歯/保存が難しい場合には、歯を抜く選択肢も考慮されます。

■ 治療後のケア
治療後は再発を防ぐために以下を実践することが重要です。

 ◪ 定期検診/年に数回の歯科検診を受け、状態をモニタリングする。

 
 正しいブラッシング/専門家に学んだ適切なブラッシング方法を継続する。

 
 ライフスタイルの見直し/喫煙を控え、栄養バランスの取れた食事を心がける。

歯周病の治療は早期発見と積極的なケアが重要です。 具体的な治療計画は、歯科医師が患者さんの状態を見ながら最適な方法を提案しますので、早めに相談することをおすすめします。




歯周病と全身疾患の関係

歯周病は全身の健康にも深く関わっています

歯周病は、口腔内の細菌が引き起こす炎症性疾患であり、歯茎や歯槽骨を徐々に破壊します。 しかし、この疾患が影響を及ぼすのは口腔内だけに留まりません。 近年の研究では、歯周病が全身の健康にも深く関わっていることが明らかになっています。

〚1〛歯周病と心疾患
歯周病が引き起こす細菌感染や炎症物質が血管に入り込むことで、動脈硬化を助長し心疾患のリスクが高まります。 特に心筋梗塞や狭心症との関連が指摘されています。

〚2〛歯周病と糖尿病
歯周病は糖尿病の合併症の一つとされています。 炎症性物質がインスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールを悪化させます。 逆に、糖尿病が歯周病を進行させるという双方向の関係があります。

〚3〛妊娠中のリスク
妊娠中の女性が歯周病にかかると、低体重児出産や早産のリスクが増加するとされています。 歯周病細菌が血流を通じて胎児に影響を及ぼす可能性が考えられています。

〚4〛誤嚥性肺炎
歯周病菌が唾液とともに誤って肺に入ることで、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。 特に高齢者にとっては大きなリスクです。

〚5〛認知症との関連
歯周病菌が脳に影響を与えることで、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症の発症や進行に関与する可能性があるとされています。

予防と治療の重要性
歯周病を予防・治療することは、口腔内だけでなく全身の健康リスクを減らすことにつながります。 日々の正しい口腔ケアと定期的な歯科検診を行うことで、歯周病をコントロールし、健康的な生活を守ることができます。





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