金沢市片町の溝口デンタルオフィス｜歯冠修復｜虫歯を削る量など最小限で痛くない治療を追求します。

『笑気吸入鎮静法』とは...

笑気吸入鎮静法とは、歯科治療などで用いられる鎮静法の一種です。患者様が鼻から笑気ガス（亜酸化窒素ガス）を吸入することで、不安や恐怖心を軽減し、リラックスした状態で治療を受けられるようになります。この方法は「笑気麻酔」とも呼ばれ、意識を失うことなく治療を受けられるのが特徴です。

痛みに弱い方や、歯科治療に恐怖を感じる方に

歯科医院に行きづらい理由の１つは恐怖心

歯科医院に行きづらい理由の一つに「恐怖心」があります。過去に痛みを伴う治療経験を持つ人や、歯科特有の器具の音や匂いが苦手な人は特に、治療を受けることに抵抗を感じる場合があります。また、嘔吐反射や閉所恐怖症といった身体的な感覚が、この恐怖心を強めることもあります。こうした心理的な障壁は患者さんにとって非常に現実的であり、多くの人が歯科医院へ足を運ぶ際に大きな負担を感じています。

これを乗り越えるためには、患者さんが安心して治療を受けられる環境づくりが重要です。当院では、笑気吸入鎮静法を導入し、痛みや恐怖を軽減する工夫をしたり、アロマを取り入れリラックスした状態で治療を受けていただけるよう、患者様の恐怖や不安に寄り添った治療を行うことを大切にしています。

患者さんの心理的負担を減らすことは、歯科医療の質を向上させる上で欠かせない要素です。恐怖心に寄り添い、その解決策を提供することで、多くの人がより気軽に歯科治療を受けられるようになるでしょう。

笑気吸入鎮静法の流れ

笑気吸入鎮静法は、まず患者様に専用のマスクを着用してもらい、鼻呼吸によって亜酸化窒素（笑気ガス）を吸入していただきます。吸入後、数分で効果が現れ、患者さんはリラックス状態となり、軽い酔ったような感覚や体の温かさを感じることが多いです。この方法は意識を保ったままで行われるため、治療中でも歯科医師との会話が可能です。

笑気ガスを取り入れた具体的な治療の流れは以下のようになります。

■ 準備／患者さんに吸入方法や効果を簡単に説明し、専用のマスクを装着してもらいます。

■ ガスの吸入開始／鼻呼吸でゆっくり吸い込み、リラックス状態に移行します（通常2〜3分程度）。

■ 治療／歯科治療が始まり、恐怖心や不安が緩和された状態で進めます。必要に応じて局所麻酔も併用されます。

■ 終了／ガス吸入を停止すると短時間で意識が完全に戻り、その後数分間休んで様子を見ます。

特徴としては、ガスの効果が速やかに表れる一方で、吸入を停止すると同じく速やかに回復するため、治療後すぐに日常生活へ戻ることができます。治療後の車などの運転も問題ありません。

また、副作用のリスクが少ない安全な方法として知られています。ただし、鼻呼吸が困難な方や呼吸器疾患をお持ちの方には適していない場合があります。詳しくはスタッフまでご相談下さい。

笑気ガスにはアロマを加えることも出来ます

アロマオイルを組み合わせるとよりリラックス効果

笑気ガスにアロマオイルを組み合わせることで、リラックス効果をさらに高めることが可能です。亜酸化窒素の軽い酔いのような安心感に加え、アロマオイルの穏やかな香りが心と体を包み込み、不安や緊張を和らげる効果が期待されます。

例えば、ラベンダーやベルガモットなどのリラックス作用を持つ香りを選ぶことで、治療中でもまるで自然に身を置いているかのような穏やかな気分を味わえます。この組み合わせは特に、歯科治療に恐怖や不安を感じる患者さんに適しており、落ち着いた環境の中でより快適に治療を受けられる体験を提供します。